PR

『VIVANT2』第15話感想・考察|野崎のメモ「天網恢恢」が示す本当の裏切り者

VIVANT

※この記事には、日曜劇場『VIVANT』第15話のネタバレが含まれています。
『VIVANT』第15話を見ました。
野崎が別班の情報を売った「最大の裏切り者」と判明してから、どうしても野崎を疑い切れずにいました。
そして今回、ドラムに残された「天網恢恢、疎にして漏らさず」というメモを見て、やはり野崎は単純に日本を裏切ったわけではないのではないかと感じました。
野崎がシンシーへ潜入しているだけでなく、公安内部にいる本当の裏切り者を捕まえるため、長い時間をかけて“網”を張っているように見えたからです。
今回は、第15話を見て分かったことを整理したうえで、次の伏線について考察します。

  • ドラムは野崎からどんな恩を受けたのか
  • 「天網恢恢、疎にして漏らさず」が意味すること
  • 1.26億円の振り込みは何なのか
  • 公安内部の本当の裏切り者は誰なのか
  • 櫻井司令と佐野雄太郎は以前から知り合いなのか
  • リュウ・ミンシュエンとは何者なのか

第15話で分かったこと

第15話では、野崎の行方と目的を探る乃木が、野崎と関係の深い東条、佐野部長、チンギスの3人に狙いを絞りました。
しかし、調べれば調べるほど浮かび上がってきたのは、野崎の裏切りを裏付ける証拠というよりも、「野崎は以前から誰かに監視されていたのではないか」という疑惑でした。
特に重要なのが、公安の部屋に設置されていた隠しカメラと、野崎がドラムに残したメモです。
野崎は自分の言葉や行動が誰かに監視されていると気づき、直接は説明できない状況に置かれていたのではないでしょうか。
そう考えると、これまでの不可解な言動も少しずつつながってきます。

ドラムは野崎からどんな恩を受けたのか

ドラムが野崎に強い恩義を感じていることは分かりましたが、具体的に何をしてもらったのかは、まだ明かされていません。
サイドストーリー『ドラム―VIVANT THE ORIGIN STORY―』では、現在のドラムが少年時代には「マディ」と呼ばれていたことや、義兄弟のドラムとの関係が描かれました。
一方で、マディが現在の「ドラム」を名乗るようになった直接的な理由や、野崎と出会った経緯、公安のエージェントになった理由は残されたままです。
今回のドラムの反応を見る限り、単に仕事を与えてもらったという程度の恩ではなさそうです。
考えられるのは、次のような過去です。

  • 野崎に命を救われた
  • 義兄弟のドラムに関する事件を解決してもらった
  • 声を失う原因となった事件から救い出された
  • 居場所を失ったマディを、公安のエージェントとして受け入れた

野崎の裏切りを聞いたドラムが抜け殻のようになり、それでも野崎を信じようとしていた姿を見ると、野崎はドラムの人生を救った恩人なのだと思います。
この2人の出会いが描かれたとき、サイドストーリーから現在のドラムまでの空白が埋まりそうです。

「天網恢恢、疎にして漏らさず」の意味

野崎がドラムに残した言葉は、「天網恢恢、疎にして漏らさず」でした。
これは、天の張る網は一見すると目が粗いように見えても、悪事を働いた者を決して逃さない、という意味の言葉です。
簡単に言えば、「悪人は一時的に逃げられても、最後には必ず報いを受ける」ということです。
ただし、今回のメモにはもう一つの意味が隠されているように感じました。
それは、「自分は公安内部の人間から監視されている」というドラムへの警告です。
野崎は監視されているため、自分がシンシーへ潜入していることや、公安内部の裏切り者を疑っていることを直接伝えられなかった。そこで故事を使い、ドラムにだけ本当の意図を残したのではないでしょうか。
この言葉には、次の二つのメッセージが重なっていると考えます。

  1. 自分たちは大きな監視網の中にいる
  2. 本当の裏切り者は、最後には必ず捕まえる

野崎は第11話でも、公安のメンバーが周囲にいる中で「1544」と口にし、乃木の伯父・寛道がいる部屋に入る前には周囲や室内を入念に確認していました。
この時点ですでに、公安内部にシンシーの人間が潜り込んでいると疑っていた可能性があります。
野崎が執拗に裏切り者を探していたのも、シンシーに情報を売るためではなく、公安内部の内通者をあぶり出すためだったのかもしれません。
そもそも、本当に日本を裏切った人間が、最も信頼するドラムへ「悪人は逃げ切れない」という言葉を残すのは不自然です。
このメモは、野崎の裏切りが偽装であることを示す、かなり大きなヒントではないでしょうか。

1.26億円の振り込みは何なのか

もう一つ気になったのが、作中で示された1.26億円の振り込みです。
現時点では、このお金の目的までは分かりません。
ただ、1億円や1億5000万円ではなく「1.26億円」という半端な金額であることには意味がありそうです。
単純な報酬や賄賂ではなく、何かを計算した結果として決まった金額にも見えます。
例えば、次のような可能性が考えられます。

  • 過去の事件に対する賠償金や補償金
  • リュウ・ミンシュエンやその遺族に関係するお金
  • 孤児院などを維持するための資金
  • 野崎が内通者を追跡するために動かした工作資金
  • シンシーから支払われた報酬の一部

個人的には、野崎が私利私欲のために受け取った報酬ではなく、本当の目的につながる資金移動だと考えています。
『VIVANT』は、物語の始まりから巨額の誤送金が重要な鍵となってきた作品です。今回の1.26億円も、振込先の名義が判明した瞬間、野崎と別の人物をつなぐ証拠になるのではないでしょうか。

本当の裏切り者はドラムではなさそう

公安の部屋に隠しカメラを設置した人物が本当の裏切り者だとすれば、ドラムの可能性はかなり低いと思います。
ドラムは公安の部屋へ自由に出入りできる立場ではありません。カメラを設置すること自体が難しいからです。
また、野崎が暗号のようなメモを残した相手がドラムだったことも、ドラムが裏切り者ではない根拠になります。
野崎は、ドラムなら自分の意図をくみ取り、最後まで信じてくれると分かっていたのでしょう。
そうなると、本当の裏切り者は公安内部の人間である可能性が高くなります。
現時点で気になるのは、和久井です。
和久井は以前から乃木の監視に関わっており、野崎が公安のメンバーを部屋から退出させた際にも、少し気になる反応を見せていました。乃木を守るための監視だったのか、それとも別の人物へ情報を流すための監視だったのかは、まだ分かりません。
ほかにも、シーズン1から野崎の近くにいた鈴木や、野崎の行動を以前から知っていたように見える佐野部長も、公安の部屋へ入れる人物です。
ただし、佐野部長は今回あまりにも分かりやすく怪しく描かれています。
本当は野崎の潜入作戦を承認しており、あえて乃木たちに真相を話していない可能性もありそうです。

櫻井司令は佐野雄太郎を知っている?

櫻井司令と佐野部長のやり取りも気になりました。
二人の様子を見る限り、今回初めて接触したようには見えません。
別班と公安は別の組織ですが、どちらも日本の安全保障に関わっています。表には出ない情報共有のルートが以前から存在していても不思議ではありません。
もし櫻井と佐野が以前から協力しているなら、次のような構図が考えられます。

  • 佐野は野崎のシンシー潜入を知っている
  • 櫻井も作戦の一部だけ把握している
  • 乃木には作戦の存在を知らせていない
  • 乃木が独自に動くこと自体も作戦に利用されている

ただ、櫻井が佐野を完全に信用しているとは限りません。
櫻井は佐野と協力しているのではなく、「佐野がどこまで知っているのか」を探っている可能性もあります。
二人が協力者なのか、それとも互いを監視しているのか。今後の会話に注目したいです。

リュウ・ミンシュエンは何者なのか

ここにきて再び気になってきたのが、野崎の元エージェントであるリュウ・ミンシュエンです。
野崎の説明によれば、リュウは北京の大使館でリエゾンとして働いていた頃からの仲間でした。
ドラムのようなエージェントで、頼りなく見えても芯があり、真面目で、野崎に認められようと必死に働く人物だったそうです。
しかし、その真面目さから度を越えた調査を行い、命を落としてしまった。野崎は、自分がもっとリュウのことを見ていれば死なずに済んだとして、「唯一の失敗」と語っていました。
野崎が乃木をリュウに似ていると言ったのは、容姿ではなく性格のことだと思います。

  • 一見すると頼りなく見える
  • しかし、内側には強い芯がある
  • 任務や信頼に応えようとして無理をする
  • 一人で危険なところまで踏み込んでしまう

野崎が乃木を何かと気にかけてきたのも、リュウと同じように死なせたくなかったからなのかもしれません。
そして現在の敵は、中国の特務機関シンシーです。
このタイミングで、中国とつながりのあるリュウの存在が再び強調されるのは、偶然とは思えません。
考えられる可能性は三つあります。

  1. リュウは実は生きており、現在はシンシー側にいる
  2. リュウの死にシンシーと公安内部の内通者が関わっている
  3. 野崎はリュウの死の真相を追うため、シンシーへの潜入を続けてきた

個人的に最もありそうなのは、リュウの死にシンシーと公安内部の裏切り者が関わっているという展開です。
野崎は過去にリュウを死なせた人物を追いながら、現在の内通者を捕まえようとしているのではないでしょうか。
もしそうなら、今回の任務は別班員の拉致事件を解決するだけではありません。
野崎にとっては、「唯一の失敗」に決着をつけるための戦いでもあることになります。

野崎は“天の網”を張っているのではないか

ここまでの情報をまとめると、現時点では次のように考えています。
野崎は以前から公安内部にいるシンシーの内通者を疑っていた。しかし、自分も監視されていたため、仲間に真相を伝えることができなかった。
そこで別班の情報をシンシーへ売り、自ら裏切り者になることで相手側へ潜入。同時に、公安内部の本当の裏切り者を動かそうとしている。
そして、自分を最も信頼しているドラムには、「天網恢恢、疎にして漏らさず」という言葉だけを残した。
つまり、野崎のメモは次のような宣言だったのではないでしょうか。

今は俺が裏切り者に見えても、最後には本当の悪人を必ず捕まえる。

野崎はシンシーへ潜入するだけでなく、公安内部の裏切り者を捕らえるために、何年もかけて“天の網”を張っている。
そして、その裏切り者はリュウ・ミンシュエンの死にも関係している。
第15話は、「野崎は本当に裏切ったのか」を考える回というより、「野崎は誰を捕まえようとしているのか」を考える回だったように思います。

まとめ

今回は、『VIVANT』第15話で気になった伏線について考察しました。

  • ドラムが野崎から受けた恩は、命や過去に関わるものと思われる
  • 「天網恢恢、疎にして漏らさず」は、監視への警告と裏切り者を捕まえる宣言
  • 1.26億円は、野崎の本当の目的につながる資金である可能性がある
  • ドラムは公安の部屋へ入れないため、本当の裏切り者とは考えにくい
  • 裏切り者は和久井など、公安内部の人物である可能性が高い
  • 櫻井司令と佐野部長には、以前から非公式なつながりがありそう
  • リュウ・ミンシュエンの死が、シンシーと現在の内通者につながるかもしれない

野崎が本当に裏切っていないとすれば、乃木が野崎の意図にいつ気づくのかも重要になります。
乃木が自力で真相へたどり着くことまで、野崎は計算しているのでしょうか。
次回は、公安内部の監視者と1.26億円の振込先、そしてリュウ・ミンシュエンの正体に注目したいです。
あなたは、公安内部の本当の裏切り者は誰だと思いますか?

コメント

タイトルとURLをコピーしました