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『VIVANT2』第16話感想・考察|リュウ・ミンシュエンと乃木は双子?Xinxi内部の公安協力者は誰なのか

VIVANT

※本記事は『VIVANT』第2シーズン第16話(シーズン2第6話)のネタバレを含みます。
『VIVANT2』第16話では、5年前の野崎の任務と、死んだと思われていたリュウ・ミンシュエンの正体が明かされました。
今回、特に気になったのは次の点です。

  • リュウ・ミンシュエンは何者なのか。乃木とは兄弟、あるいは双子なのか
  • Xinxiの人間だったチョウ・ケイシは、公安側の二重スパイになったのか
  • エリシャの核融合研究は何を意味するのか
  • エリシャとテントにはどのような関係があるのか
  • 日本生まれのリュウが、なぜ5歳からXinxiに所属しているのか
  • 誰が野崎にシャキ城の情報を渡したのか

第16話を見た現時点では、『VIVANT2』の本当のテーマは「核融合技術を巡る国家間の争い」と「国によって異なる人生を与えられた乃木とリュウ」にあるのではないかと考えています。

リュウ・ミンシュエンと乃木は双子なのか

死んだと思われていたリュウ・ミンシュエンは生きており、その姿は乃木憂助とうり二つでした。
乃木、F、リュウという三役を堺雅人さんが演じている以上、単に「雰囲気が似ている別人」と考えるのは難しそうです。現時点でもっとも可能性が高いのは、乃木とリュウが一卵性双生児だったという説です。
その根拠となりそうなのが、リュウについて明かされた次の情報です。

  • 日本で生まれた
  • 乃木とほぼ同年代に見える
  • 5歳の頃からXinxiの諜報員として育てられた
  • 顔が乃木と完全に一致している

二人が双子だったとすれば、同じ日本で生まれながら、一人は日本の別班、もう一人は中国のXinxiで活動することになったと考えられます。

乃木憂助リュウ・ミンシュエン
日本の別班中国のXinxi
感情を抑えて任務を遂行する感情や執着をむき出しにする
家族の愛を求め続けた野崎への愛に執着している
Fという別人格を持つ乃木とは別の実在人物として登場した

ただし、二人の血縁関係はまだ明言されていません。兄弟説や、Xinxiが何らかの目的で乃木と同じ顔を用意した可能性も残っています。
それでも「日本生まれ」「5歳からXinxi」という情報をわざわざ出したのは、乃木の幼少期と結びつけるためではないでしょうか。

なぜリュウは5歳からXinxiにいるのか

5歳の子どもが自分の意思で諜報機関に入るとは考えにくいため、リュウはXinxiに引き取られ、工作員として育成されたと見るのが自然です。
もし乃木とリュウが双子なら、二人が引き離された時期に何があったのかが重要になります。
乃木家がバルカで襲われた事件は、これまで内戦に巻き込まれた悲劇として描かれてきました。しかし、リュウが幼少期から中国の諜報機関に所属していたなら、乃木一家の離散自体に情報機関が関与していた可能性も出てきます。
Xinxiが将来の乃木を想定して「替え玉」を作ったとは考えにくいでしょう。5歳の時点では、乃木が別班員になることなど予測できないからです。
したがって、リュウが乃木と同じ顔なのは後から作られたものではなく、もともと血縁関係があったと考える方が自然です。

チョウ・ケイシは公安側の二重スパイになったのか

チョウ・ケイシは、もともとXinxi側の人間だったと明かされました。それにもかかわらず野崎へ協力していたのであれば、Xinxiに所属しながら日本の公安へ情報を流す二重スパイだったことになります。
ただし、チョウが本当に日本側へ寝返ったのかは、まだ断定できません。
可能性は大きく二つあります。

  1. Xinxiを裏切り、野崎に本当の情報を渡していた
  2. Xinxiの指示で、野崎に管理された情報を渡していた

前者なら、リュウはチョウの裏切りを監視するために野崎の近くへ置かれた人物だったのかもしれません。
後者なら、野崎は5年前からXinxiに誘導され続けていたことになります。
また、以前は「チョウ・ケイシの正体はドラムではないか」とも考えましたが、今回の内容を見る限り、その可能性はかなり低くなりました。ドラムが野崎から受けた恩と、ジャミーンが「奇跡の子」と呼ばれる理由は、別の未回収の過去として残っています。

エリシャの核融合研究が『VIVANT2』の中心テーマになる?

エリシャが核融合を研究していたという情報は、今回だけの背景設定ではなく、『VIVANT2』全体の争いにつながる重要な要素だと思います。
核融合発電が実用化されれば、エネルギーを巡る世界の勢力図が大きく変わります。石油や天然ガスへの依存が低下し、技術を持つ国が産業・外交・安全保障で圧倒的に有利になるからです。
ただし、今回の描写だけで「中国が完成した核融合技術をすでに保有している」とは言い切れません。
むしろ、エリシャが研究の核心や未完成の技術を握っており、Xinxiがそれを入手しようとしていると考える方が自然です。
第2シーズンは、別班員の拉致事件から始まりました。しかし、その背後にある本当の目的は、エリシャの研究成果を巡る争いなのかもしれません。

エリシャとテントの関係は?子どもがいる?

エリシャとテントの接点も気になります。
テントは犯罪やテロを請け負う一方、そこで得た資金を使ってバルカの孤児たちを救っていました。その性質を考えると、テントがエリシャの研究を奪ったというより、エリシャ本人やその子どもを保護していた可能性があります。
考えられる関係は次の通りです。

  • エリシャがXinxiから逃れるため、テントに保護を求めた
  • テントがエリシャの子どもを保護していた
  • 核融合技術を国家に悪用させないため、エリシャが研究をテントへ託した
  • エリシャの子どもが、すでに登場している人物である

特に「子ども」の存在が示されているなら、孤児を守ってきたテントとの接点は偶然ではないはずです。
ジャミーンとの関係も疑いたくなりますが、現時点では年齢や時系列が分かりません。ここは今後の情報を待つ必要があります。

誰が野崎にシャキ城の情報を渡したのか

今回もっとも気になる謎が、シャキ城の情報源です。
当初はリュウが野崎を誘い出すために情報を流した可能性も考えました。しかし、リュウ自身がシャキ城の情報が漏れた経路を調査していました。
そのため、リュウ本人が情報源だった可能性は低いでしょう。
もっとも自然なのは、Xinxi内部に公安側へ協力している人物が存在するという説です。

第一候補は樊林杏

現時点で一番怪しいのは、Xinxiの責任者として登場した樊林杏です。

  • Xinxi内部の重要情報へアクセスできる
  • 野崎と直接接触している
  • リュウに追い詰められている可能性がある
  • 日本の公安や別班を利用してリュウを排除する動機を持ち得る

樊林杏はXinxiの中心人物に見えますが、組織全体ではなく、自分自身の目的のために野崎へ協力している可能性があります。

チョウ・ケイシが残した協力者の可能性

もう一つ考えられるのが、チョウ・ケイシの情報網です。
チョウが本当に公安側の二重スパイだったなら、Xinxi内部に別の協力者を作っていた可能性があります。また、リュウと同じようにチョウも死亡を偽装して生きているなら、現在も野崎へ情報を渡しているのかもしれません。

エリシャ側からの救援要請

エリシャ、またはエリシャを守る人物が、野崎に助けを求めてシャキ城の情報を流した可能性もあります。
この場合、情報源は公安の協力者ではなく、Xinxiに追われる第三者ということになります。
現時点での候補順位は次の通りです。

  1. 樊林杏
  2. チョウ・ケイシ本人、またはチョウが残した協力者
  3. エリシャ側の人物

情報を流した人物と、漏洩を察知して野崎を待ち伏せした人物は別なのでしょう。
Xinxi内部の協力者が野崎へシャキ城を知らせ、その動きを察知したリュウが情報を逆利用したと考えれば、今回の流れがつながります。

公安とXinxiは互いの内部にスパイを送り込んでいる

これまで、公安内部にはXinxiの監視や協力者が入り込んでいることが示されてきました。
一方で今回、Xinxiの機密情報も野崎側へ漏れていることが分かりました。
つまり現在の構図は、一方的に日本側が侵入されているのではなく、公安とXinxiが互いの内部にスパイを送り込んでいる状態なのかもしれません。
この構造を象徴するのが、乃木とリュウです。
同じ顔を持ちながら、一人は日本の別班、もう一人は中国のXinxiに所属している。二人の出生が明らかになれば、国家と個人のどちらを選ぶのかという『VIVANT』らしいテーマにもつながりそうです。

まとめ

第16話では、野崎の過去が明らかになると同時に、さらに大きな謎が生まれました。

  • 乃木とリュウは、生き別れた双子である可能性が高い
  • リュウは5歳からXinxiに育てられた工作員だった可能性がある
  • チョウはXinxiから公安側へ寝返った二重スパイかもしれない
  • エリシャの核融合研究が、第2シーズンの争いの中心になる
  • テントはエリシャやその子どもを保護していた可能性がある
  • シャキ城の情報源は、リュウではなくXinxi内部の公安協力者と考えられる

特に注目したいのは、樊林杏が本当にXinxiだけの人間なのかという点です。
公安内部にXinxiの協力者がいたように、Xinxi内部にも公安側の人間がいる。第16話は、両組織が何重にもスパイを送り込み、誰が味方なのか分からない状況になっていることを示した回だったのではないでしょうか。
そして、乃木と同じ顔を持つリュウが双子だったとすれば、二人の対決は単なる「日本対中国」では終わりません。
同じ家族から生まれながら、別々の国家に育てられた二人が、最後に家族と国家のどちらを選ぶのか。ここが『VIVANT2』後半の最大の見どころになりそうです。

参考

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